「日明海釣り公園」から西方(地図の左側)に位置する、「日明赤灯台の堤防(日明港 西防波堤)」を紹介します

この「赤灯台の堤防」ならではの魅力、狙える魚種、攻略テクニックを解説していきます!

【▼日明港・西防波堤の全景】

1. 海釣り公園とはココが違う!「日明赤灯台の堤防」3つの特徴

一般的な釣り具サイトやデータベースでは「日明海峡海釣り公園」と情報が混同されがちですが、西方の「赤灯台の堤防」は、全く異なる釣り場です。
まずはその釣り場の特徴を整理しておきましょう。

① 時間制限なし!24時間エントリー可能で「夜釣り」が熱い

東側の海釣り公園は夕方や夜間に閉門・施錠されてしまいますが、こちらの西防波堤は「24時間いつでも立ち入り可能」です。
そのため、仕事終わりの半夜釣りや、朝マズメ・夕マズメの最も魚の活性が上がるゴールデンタイムを完全にカバーできます。
夜間に回遊してくるタチウオやスズキ、大型チヌを狙うなら間違いなくこちらに軍配が上がります。

② 「外海のテトラ帯」と「内海の船溜まり」という2フェイス

手すりで安全に囲まれた釣り公園とは違い、ここの防波堤の外海側(関門海峡側)には、びっしりと大型のテトラポッドが敷き詰められています。
このテトラ帯が魚たちの最高の隠れ家(ストラクチャー)になっており、魚影の濃い理由です。
一方で、内海側(港内)は足場の良いフラットな護岸になっており、風が強い日や潮が速すぎる日は内側の船溜まり周辺をゆったり攻めることもできる、応用力の高い形状をしています。

【▼外海側に広がるテトラ帯と先端への直線】

※足元にはテトラがあるが、足場は良い。

③ 管理棟や売店はない「穴場」ポイント

ここには手洗場もなければ、エサを買える売店もありません。
不便に思えるかもしれませんが、そのおかげでライトな観光客やファミリーフィッシングの混雑を避けることができます。
静かに海と対峙し、自分の腕一本で魚を引っ張り出す「本来の波止釣り」のスリルがここには生きているのです。

2. 【完全網羅】日明赤灯台の堤防で釣れる魚種とベストシーズン

関門海峡の本流と、日明港の湾内が交錯するこのポイントは、ベイトフィッシュが多いのが特徴。
ここで狙うべき主要ターゲットをまとめました。

シーズン 狙うべき魚種 推奨の釣り方 現場のリアルな傾向と対策
春(4月〜6月) コウイカ、アオリイカ、大型チヌ(黒鯛) エギング(底ズル引き)、フカセ釣り 春のエギングによるコウイカ狙いはここの代名詞! 門司港まで行かずとも二桁釣果が狙える隠れた名所です。
夏(7月〜8月) シロギス、マダコ、アジ、スズキ(シーバス) ちょい投げ、タコやん・テンヤ、ルアー 港内の砂地を狙ったちょい投げで良型キスが連発。夜間はルアーで関門の居着きスズキが釣れることも。
秋(9月〜11月) サゴシ・ヤズ(青物)、タチウオ、カワハギ ショアジギング、ワインド・キビナゴウキ釣り 先端の赤灯台周辺は潮通し抜群。マズメ時にナブラが湧けば、メタルジグで青物がガツンと手元を引ったくります。
冬(12月〜3月) 寒チヌ、アラカブ(カサゴ)、メバル ウキフカセ釣り、ブラクリ仕掛け(穴釣り) 水温が下がる冬場は外海側のテトラの隙間を狙った穴釣りが抜群。裏切らない居着きのアラカブが遊んでくれます。
【▼堤防には、たくさんの墨の跡】

※足元を見れば一目瞭然。防波堤のあちこちに残された無数の「黒い墨跡」こそが、イカの魚影の濃さを物語る何よりの証拠です。

3. 激流を制す!赤灯台堤防で竿頭になるための3つの実践テクニック

関門海峡の代名詞である「激しい潮流」は、この西防波堤でも牙を剥きます。
何も対策を講じないと、仕掛けが潮に流されて釣りになりません。
そこで、現場で実践している3つのテクニックを紹介します。

テクニック 1コウイカ狙いは「極小のずる引き」と「ステイ」が鉄則
この赤灯台周りでコウイカを狙う場合、アオリイカのように激しくシャクる必要はありません。
エギをキャストしたら完全に底を取り、オモリが底を小突く感じを確かめながらゆっくりと「ずる引き」してきます。
関門の速い潮にエギが流されがちですが、時折潮流に任せて「ピタッと10秒ステイ」させるのがコツ。その直後、重くなるようなアタリが出たらガツンと合わせましょう。

テクニック 2フカセ釣りは「潮のヨレ」にコマセを溜める
本流がガンガン流れているときは、沖に仕掛けを投げてもコマセとサシエを同調させるのは至難の業です。
狙い目は、激流が防波堤に当たることで発生する「足元のヨレ(反転流)」。ここにコマセを集中して打つと、テトラの隙間から這い出てきた大物チヌやメイタが出てきます。竿一本分の近距離戦を意識してください。

テクニック 3「メタルジグは30g以上」で関門の本流を切り裂く
秋口のサゴシやヤズをルアーで狙う場合、軽いルアーは潮流に流されて一瞬で表層を滑ってしまいます。
赤灯台の先端から本流へキャストする際は、30g以上のメタルジグをチョイスし、一度しっかりとボトム(底)付近まで沈めてから高速リトリーブやワンピッチジャークで誘い上げましょう。ベイトが溜まる「潮目」を直線的に射抜くのがポイントです。

⚠️ 解放された堤防だからこそ絶対厳守!単独釣行を生き抜く安全・マナー

ここは整備された公園ではありません。一歩間違えれば重大な事故に繋がるため、以下のルールを必ず守ってください。

  • ライフジャケット(救命胴衣)は100%着用:特に外海側は高く、転落すると自力での脱出はほぼ不可能です。またテトラに上がる際はスパイクシューズやフェルト底の靴を履き、命を守る対策を徹底してください。
  • イカの墨跡はバケツの水で洗い流す:コウイカやアオリイカが釣れた際、堤防の上に吐かれた墨をそのままにして帰るのはマナー違反です。乾燥すると完全にこびりついて汚れてしまうため、釣れたらすぐに手持ちの水汲みバケツでゴシゴシと洗い流すのが、赤灯台を愛するアングラーの暗黙のルールです。
  • 駐車マナーの徹底(迷惑駐車厳禁):西海岸通りやふ頭周辺は、大型トラックや港湾関係の車両が頻繁に行き交う産業道路です。「ちょっとくらいなら……」という路上の迷惑駐車は、釣り場が全面立ち入り禁止となる引き金になります。周囲の迷惑にならないか細心の注意を払いましょう。
【▼駐車禁止の看板】

※漁港内の道路には車をとめないようにしてください。

【▼路上駐車の様子】

※漁業関係者や運送業者の邪魔にならないようにしてください。

4. 日明赤灯台の釣り場写真

【▼日明赤灯台の釣り人の様子】

※投げ釣り、サビキ釣りをしている。足場が良く釣りやすい。
【▼日明赤灯台の先端】

【▼陸向き】

日明赤灯台のパノラマ写真

※写真はクリックすると拡大表示されます。

【▼駐車場所付近から】
【▼堤防の中間辺りから】
【▼堤防の先端辺りから】

5. まとめ:関門のポテンシャルを体感できる釣り場

北九州市小倉北区の「日明赤灯台の堤防(西防波堤)」は、至れり尽くせりな東側の「日明海釣り公園」とは違い、「アングラーの腕と安全意識が試されるポイント」です。

手すりも売店もない代わりに、そこには24時間いつでも関門の激流が育んだコウイカや量型チヌ、回遊する青物たちと勝負できる最高の環境が残された釣り場になっています。